2011年2月27日日曜日

坂東玉三郎舞踊公演

平成23年3月29日(火) 名古屋 御園座にて、
「坂東玉三郎特別舞踊公演」が公演されます。

演目は、「雪」「葵の上」そして道成寺物の「鐘ケ岬(かねがみさき」
です。

鐘ケ岬は、歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺」を、初代中村富十郎が
大坂(大阪)でも「九州釣鐘岬(きゅうしゅうかねがみさき)」という芝居
の一場面として再演されました。
そのために、もとの長唄の曲が大坂に伝わり、地唄に直されて、
「鐘ケ岬」となりました。

歌詞は「娘道成寺」のはじめの三節を、ほぼそのまま使われています。
「鐘ケ岬」は坂東玉三郎丈により、さまざまな演出を試みつつ上演を
重ねられてきました。

「鐘ケ岬」は坂東玉三郎丈の代表的な当り役の一つといえるでしょう。
また、一日限りの大変貴重な舞踊公演です。どうぞこの機会に道成寺物
に触れていただければと思います。

開演時間は、午後2時(開場午後1時15分)です。

チケットは平成23年2月28日(月)午前10時より発売開始です。
御園座ホームページ
http://www.misonoza.co.jp/enngeki_folder/schedule.html



(小野 博美)

2011年2月22日火曜日

鐘巻銅鐸の修復完了

 本日、午後1時から午後2時にかけて、修復の完了した鐘巻銅鐸が、元興寺文化財研究所から道成寺へ運び込まれました。

 覚えておられますでしょうか。
 昨年の4月18日に、鐘巻銅鐸の記事が投稿されています。
 そのときの記事はこちら http://dojoji.blogspot.com/2010/04/blog-post_18.html
 あれから約10カ月を経て、無事に銅鐸は帰ってきました。












 パッと見た限りでは、あまり修復した実感がわきませんね。
 では下の修復前と見比べてはどうでしょう?
 











 色合いがまるで違いますね。
 錆をおとした結果、青銅器の元の色合いが蘇ってきています。
 また、ひび割れていた部分が穴埋めされていたり、支持台が新調されています。

 道成寺では春の本堂特別公開にて、修復された銅鐸の無料公開を予定しています。
 日時は平成23年3月19日~4月10日(日) 午前10時~午後3時
 詳細はまたブログにてご連絡いたしますので、今しばらくお待ちください。

(朝倉)











2011年2月10日木曜日

桜・舞・道成寺













平成23年3月27日(日)は道成寺境内にて様々なイベントが行われます。

3月27日(日)
午後2時より歌舞伎俳優の中村京蔵丈による「豊後道成寺」や、「長唄京鹿子娘道成寺」といった演目のほか、中村京蔵丈と道成寺副住職との対談が予定されています。
こちらは入場料が500円(自由席)となっています。

場所は道成寺境内となっています。(雨天の場合は道成寺第2縁起堂。当日に整理券を配布いたします)


また、3月27日分のチケットに関しては販売が2月25日からとなります。

出演・チケット等の問い合わせに関しましては「おいでよ!日高実行委員会」まで
電話0738-22-2041 FAX0738-22-1762

3月26日(土)のイベントに関しましては中止となりました。
ご了承下さい。



(朝倉)

MBSちちんぷいぷい

毎日放送にて平日に、14:55から17:45にかけて「ちちんぷいぷい」という番組が放送されているのをご存知でしょうか。
その番組内にて、道成寺のお話が二度も取り上げられました。
御覧になられた方もおられると思います。

一度目は2011年1月13日(木)
「昔の人は偉かった」というコーナーで、熊野古道中にある“捩木”を紹介する折に安珍清姫の物語が紹介されました。

二度目は2011/1/27(木)
こちらも同じ「昔の人は偉かった」というコーナーで、かみなが姫の物語が紹介されました。

安珍清姫の物語とかみなが姫の物語は、道成寺に深くかかわる大きな話となっています。

安珍清姫の名前は知っているけれど、どんなお話なのかは知らない人。
安珍清姫の名前は知っていて、どんなお話なのかも知っているけれど、かみなが姫の話は知らない人。
どちらの話も知らない人。

そういった方々が、番組を御覧になって少しでも興味を持っていただけたらと思います。

(朝倉)

2011年2月7日月曜日

神仏霊場会シンポジウム

平成23年3月6日(日)午後1時30分より、神戸三宮の
生田神社会館にて、神仏霊場会シンポジウムが行われます。


「日本の原風景~誘う神仏たち~」をテーマに、基調講演
パネルディスカッションがございます。

1時30分 開場
1時40分 基調講演 山折哲雄氏(宗教学者)
2時40分 パネルディスカッション
西山厚氏(奈良国立博物館学芸部長)
田中貴子氏(甲南大学教授)
玉岡かおる氏(作家)
岡本彰夫氏(春日大社権宮司)
コーディネーター 宮城泰年氏(聖護院門跡門主)
4時30分 閉会

入場無料です。先着400名までとのことです。

お申込方法はFAXにてお願いいたします。
神仏霊場会シンポジウム参加希望・お名前・電話番号・住所をご記入の上、
神仏霊場会シンポジウム係(生田神社内)FAX 078-321-3853まで。




(小野博美)

二月大歌舞伎

2月5日(土)から2月26日(土)、名古屋御園座にて「二人道成寺(ににんどうじょうじ)」
~夜の部午後4時15分開演~が公演されます。

「京鹿子娘道成寺」が派生し、二人の白拍子が舞を競う趣向が見どことです。

白拍子花子は中村福助丈、白拍子桜子は中村七之助丈がおつとめになられます。
お二人の息の合った舞がとても楽しみです。

詳しくは御園座ホームページにて・・・
http://www.misonoza.co.jp/enngeki_folder/engrki_top_hotel.html




(小野博美)

文化財防火デー

1月26日の文化財防火デーを前に、1月25日、小雨が
雪に変わる寒さの中、日高広域消防隊、道成寺自衛消防隊
の皆さんによる消防訓練が行われました。


訓練設定は、参拝者の失火で火災が発生。
初期消火・ケガ人救助の後、本堂の屋根に向かって
一斉放水されました。

文化遺産を後世に引き継ぐため、文化財を火災から守っていきましょう。
皆で決意を新たにいたしました。



(小野博美)

修正会 天音太鼓奉納初打ち

一月一日午前0時、道成寺本堂にて住職による「修正会」の
お勤めがあり、同じ時間帯に「天音太鼓奉納初打ち」が行われ、
たくさんの方が初詣におまいりくださいました。

「修正会」とは、前年を反省して悪を正し、新年の国家安泰・
五穀豊穣などを祈願するものです。
「初打ち」は毎年恒例で奉納演奏して下さっています。
天音太鼓保存会は昭和57年に結成され、和太鼓を通して
地域に根ざした青少年育成活動を続けられています。
現在は小学生から中高生、大人まで60名近くの会員で活動されています。
最近は国際交流で海外でも演奏されています。
(「天音太鼓」は道成寺先代住職により名付けられました。)

来年も元旦午前0時より「修正会」「初打ち」が行われます。
(小野博美)

中村富十郎丈を悼んで

一月三日、歌舞伎役者 五代目 中村富十郎丈(天王寺屋)
が御逝去されました。
一月六日に御通夜、一月七日に密葬が執り行われました。
本葬儀は一月二十八日、築地本願寺にて執り行われました。

中村富十郎丈は重要無形文化財保持者(人間国宝)で、
享年81歳、昨年11月まで元気におつとめされておりました。

歌舞伎「京鹿子娘道成寺」は初代中村富十郎丈が初演され
ましたので、お家芸のひとつとして「京鹿子娘道成寺」を大事
にしていただいておりました。五代目中村富十郎襲名興行
でもお舞いになられ、当山に何度もおまいり下さりました。

新しい歌舞伎座での御舞台を拝見することがかなわず本当に
残念ですが、私達の記憶には富十郎丈のバイタリティあふれる
舞が生き続けることでしょう。

富十郎丈のご冥福を謹んでお祈り申し上げますとともに、
御長男中村鷹之資君の今後の御活躍を心よりお祈り申し上げます。


(小野俊成)