『口舌道成寺（くぜつどうじょうじ）』は大変珍しい道成寺物です。
作詞の田中青磁氏、作調の清元栄治郎氏らが昭和10年に奉納して下さった口舌道成寺の屏風が残っています。
上演されることは滅多に無く、私も拝見した事がありません。
今年２月に東京で上演されましたが、拝見に行く事もできず残念に思っておりましたら、4月18日（金）午後10時と、25日（金）正午からNHK教育放送 『にっぽんの芸能』で放送されると発表されました。
筋書きを読んだだけでも大変楽しい曲で、まず清元を拝聴できるのが楽しみです。
踊りは水木佑歌さんと尾上菊紫郎さん、解説は村尚也（坂東鼓登治）先生。
平成22年に、水木さんは日本舞踊協会第２回新作公演『新△道成寺』の老婆役を、尾上さんは道成寺の野外特設舞台で『珠取り海女』を演じてくださいました。いずれも実力派の舞踊家です。村先生もいつも分かりやすく、深みのあるお話しをなさるお方で、その解説も楽しみに拝見させていただこうと思います。
ご参考 公益財団法人日本舞踊協会ホームページ メディア情報 http://www.nihonbuyou.or.jp/Performances/detail/144
（俊成）
