白泉社の少女まんが雑誌『メロディ』に『花より花の如く』という漫画が連載されています。
作者は成田美名子先生で、能楽師が主人公で、既に単行本も７巻まで発行されています。
『花よりも花の如く』（略して花花）は、青年能楽師の榊原憲人君が、能を通して人と出会い、成長していく物語で、とても詳しく能楽師の生活が描かれています。まんがとしての読み応えに加え、能楽の入門書としても役立つ貴重な作品です。
今年の５月１３日、作者の成田美名子先生が、能楽師の三聲会（さんせいかい）の方々と、道成寺をお参りされました。三聲会の方々は、９月２２日（火）に国立能楽堂で公演する『道成寺』の成功祈願のため、成田先生はその様子を取材するためでした。
７月２８日発売の『メロディ』８月号に、三聲会の９月公演の紹介と共に、道成寺への旅行の様子が紹介されています。
能楽の世界では、いくつか特別な曲があり、それらを初演することを「披く（ひらく）」と言います。道成寺を披くことは、青年能楽師にとっての卒業試験とされますので、主人公の憲人君もやがて道成寺を披くことになるのでしょう。まんがの中で、憲人君が道成寺にお参りに来てくれる日を楽しみにしています。 （小野俊成）
白泉社『メロディ』HP http://www.hakusensha.co.jp/cgi-bin/mag/magazine.cgi?mode=magazine&magmode=mag09&day=now
三聲会HP http://sanseikai-5.hp.infoseek.co.jp/
