2010年10月12日火曜日

壬生狂言 秋の特別公開

10月11日、壬生狂言 秋の特別公開を拝見してまいりました。
最終日に「道成寺」が演じられました。

平成11年、道成寺境内特設舞台で、壬生狂言「道成寺」が演じ
られており、この度壬生寺にて「道成寺」を拝見することができま
した。

京都市中京区にある壬生寺は、西暦991年(正歴2年)に創建されました。
宗派は律宗、総本山は奈良県の唐招提寺です。
壬生寺に伝わる壬生狂言(壬生大念佛狂言)は西暦1300年(正西2年)
圓覚上人によって創始されました。

壬生狂言は重要無形民俗文化財に指定されており、地元の人たちで
構成されている壬生寺大念仏講により、重要文化財の大念仏堂(狂言堂)
で 節分・春・秋の年3度演じられます。

狂言の題材には壬生地蔵の信仰にかかわるもののほか、 能狂言に
取材したものが多く、演技は無言で行われるのが特徴で、大衆に
身ぶり手ぶりで分かりやすく仏の教えを伝えようとした試みに端を発した
とされています。

舞台は、大念仏堂の二階にあり、横三間、奥行二間、橋掛かりで構成
されており、能楽堂より狭い間取りになっています。隣接している壬生寺
会館二階の客席より鑑賞します。

「道成寺」はダイナミックな鐘入りもありました。舞台スペースを最大限
に活用し、無言で演じられるパントマイム的狂言にすっかり魅せられて
しまいました。

詳しくは壬生寺ホームページへ
http://www.mibudera.com/kyougen.htm



(小野博美)