2010年5月31日月曜日

NHK-FMラジオ公開録音 邦楽ジョッキー


















昨日5月30日(日)、日高川町交流センターにて、NHK FMラジオ番組
(全国放送)「邦楽ジョッキー ~あなたの街に邦楽を~」の公開録音が
ありました。


今回は、道成寺のある日高川町(旧川辺町)の市町村合併の五周年記念
として、日高川町とNHK和歌山放送局主催で実施されました。

この番組は昭和51年の放送開始以来30年以上続く長寿番組で、歴代の
案内役に、坂東玉三郎さん、中村福助さん等がいらっしゃいます。

平成20年からの案内役である歌舞伎俳優の尾上松也さんとともに、三味線
漫談の内海英華さんの司会にて進行されました。

今回のゲスト出演は
木乃下 真市 氏(津軽三味線)
藤舎 呂英 氏(小鼓)
福原 徹彦 氏(笛)
望月 左吉 氏(大鼓)  の皆様です。
地元からのゲストとして、日高高校箏曲部員(11名)による箏の演奏。
当山副住職による、短縮版「絵とき説法」がございました。


一日目は「鼓はすごい!」、二日目は「津軽三味線はすごい!」を
テーマとして、一つの楽器のみによる演奏はじめ、複数の楽器をコラボ
レーションした演奏を拝聴いたしました。曲目には聞き慣れた「夏の思い出」
や「夏は来ぬ」がありました。


500席の会場はほぼ満席で、客席の皆さんが飛び入りで楽器を鳴ら
したり、歌舞伎のセリフを言う体験ができる参加型の公開録音を楽しんで
おられ、大盛り上がりの中、録音が終わりました。


映像の無いラジオの世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

◆放送予定(NHK-FM 全国放送)◆

一日目 : 平成22年6月18日(金)午前11時~11時50分
再放送 :    〃  6月19日(土)午前5時~5時50分
二日目 : 平成22年6月25日(金)午前11時~11時50分
再放送 :    〃  6月26日(土)午前5時~5時50分


邦楽ジョッキーについて

(小野 博美)





道成寺の芸能





















平成22年6月5日、石川県立音楽堂 邦楽ホールにて
「道成寺の芸能」をテーマとした箏曲・能・車人形・舞踊
の公演がございます。

一度の公演で、四種類の道成寺物が拝見できます。

◆箏曲 「新道成寺」・・・新鐘ケ岬、鐘ケ岬とも呼ば
れ、能(道成寺)の世界を踏まえ、無間の鐘、鐘ケ岬
伝説を組み合わせた長唄(京鹿子娘道成寺)の前半
の歌詞を借りています。

◆能 「道成寺」 ワキの語り・・・能(道成寺)は安珍・
清姫事件の後日譚を基に構成されています。事件に
まつわる話を道成寺の住僧(ワキ)が語り聞かせます。

◆八王子車人形(西川古柳座) 「日高川入相花王」
・・・車人形は操り人形の一つです。
人形の遣い手が、移動用の車付きの箱に腰をかけ、
三人遣いの人形を一人で操るよう工夫したものです。
八王子車人形は国の選択無形民族文化財に指定されて
います。
◆舞踊 清元・長唄掛合 「豊後道成寺」
・・・宝歴三年(1753年)に江戸中村座で初演された長唄
(京鹿子娘道成寺)は、能(道成寺)を基にして作られ、
道成寺の鐘供養の日に現れた白拍子花子の踊りが華
やかに展開するものです。この長唄曲を、歌詞を活かして
豊後節(清元)に移し替えたものです。


道成寺物の世界を堪能できる公演のひとつだと思います。



(小野 博美)


2010年5月30日日曜日

巣ができました。

道成寺の境内に『常念仏堂』というお堂があります。

参拝者のため出入口を常に開放しているため堂内に鳥の巣ができました。

 ”ピヨピヨピヨ” と常にお念仏を称えていただき、雛が巣立つまで見守っていくつもりです。






長押の隙間に仲良く並んでます。


(前田)

2010年5月21日金曜日

キョウカノコが見ごろです

縁起堂南


本堂南

(前田)

2010年5月16日日曜日

キョウカノコ























桜の時期が終わり、しばらくすると道成寺の境内に咲く草花があります。

キョウカノコ。


バラ科でシモツケ草の改良品種だそうです。





『京鹿の子』とは、京都で古くから伝わる絞り染めの技法のひとつで『鹿の子絞り』といい、小鹿の背の斑点のような模様をぎっしりと細かく並べたピンク色の絞りのこと。


花やつぼみがその模様ににていることから『キョウカノコ』と呼ばれているそうです。


歌舞伎の『京鹿子娘道成寺』の演目題名にもありますが、こちらも江戸時代、初代中村富十郎が江戸で初演されるときに京の都のイメージをと、名付けられたそうです。




花期は早い株で開花し始めています。

機会があればぜひご来山ください。
(前田)









2010年5月15日土曜日

『上方芸能』

 季刊『上方芸能』では、「美学な幕切れ」というシリーズを編成しています。

 中でも今月号である2010年6月号(通巻176号)では、道成寺副住職による「安珍と清姫の幕切れ」という記事が掲載されています。

 興味のあるかたは一度、手にとってご覧下さい。

 詳しくは以下のリンクをどうぞ。

http://www.kamigatageinou.gr.jp/

(朝倉)

道成寺物の舞台を拝見して  ~歌舞伎座閉場式~

少し前の4月30日、歌舞伎座の閉場式に伺いました。
歌舞伎座で最後に演じられる『京鹿子娘道成寺』を拝見するためです。

もっとも、「歌舞伎座の最後の演目」は、正式には、四月公演千秋楽の「助六由縁江戸桜」(すけろくゆらいのえどざくら)になるのだそうです。「助六」は江戸歌舞伎を代表する曲ですから、本公演の最後を飾るのは当然のことでしょう。
また、「口上」や「手締め」も一番として扱われるので、舞踊では無いものの、閉場式の「手締め」が最後の演目とも言えるそうです。

複雑で、味わい深い歌舞伎の事ですから、「歌舞伎座最後の演目」は、助六・手締め・娘道成寺と、三通りに受け止めるべきなのでしょう。それにしても、「京鹿子娘道成寺」が歌舞伎の世界で特別な曲であることが実感された出来事でした。

歌舞伎座の閉場式のメインの演目は、白拍子五人で舞う特別な「京鹿子娘道成寺」でした。
白拍子が五人そろった幕切れを客席から拝見し、思わず涙がこぼれました。
                                             (副住職 小野俊成)

                                 

2010年5月7日金曜日

『メロディ6月号』の『花よりも花の如く』

 白泉社から発刊されている、『メロディ』という少女漫画雑誌では、成田美名子様による『花よりも花の如く』という作品が連載中となっております。
 四月号の話中にて、道成寺副住職がキャラクターの一人として登場していたことは、以前にお話ししましたとおりです。

 今月号である六月号では、引き続き副住職が登場するだけではなく、四月四日の日曜日に道成寺境内にて行われたイベントのレポートも記されています。この日は作者の成田美名子様と副住職との対談がありまして、好天のもとで穏やかに行われていたのが、今でも印象に残っています。

 普段は漫画には縁遠い方も、これを機会にどうぞお楽しみ下さい。物語も能楽「道成寺」の披キへ向かって、盛り上がっていますよ。


 白泉社『メロディ六月号』に関しては下記のリンクをどうぞ
http://www.hakusensha.co.jp/cgi-bin/mag/magazine.cgi?mode=magazine&magmode=mag09&day=now

(朝倉)

2010年5月5日水曜日

『日経おとなのOFF』

 5月6日(木)に発売となる『日経おとなのOFF』では、神社や寺院が特集されており、その中には道成寺のご本尊である千手観音像も紹介されます。

 12の干支にはそれぞれ守護本尊が存在するのですが、道成寺の千手観音像はネズミ年にあたります。
 他にも
 丑寅は虚空蔵菩薩
 卯は文殊菩薩
 辰巳は普賢菩薩
 午は勢至菩薩
 未申は大日如来
 酉は不動明王
 戌亥は阿弥陀如来
 といったものがあります。

 守護本尊の実例として、立派なお仏像がたくさん掲載されているので、自身の守護本尊を身近に感じる上でも、一度ご参考下さい。

 詳しくは下記のリンクをどうぞ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/off/

(朝倉)