2010年9月27日月曜日

宮子姫みなとフェスタ


10月31日、御坊市観光協会主催の「宮子姫みなとフェスタ」が
催されます。

恒例となったエアロバティック(曲芸飛行)ショーや、海上保安庁巡視船見学、
宮子姫時代行列、地元の方達の出演による舞踊や楽器演奏のステージ発表、
物産展などが催されます。
詳しくは
御坊市産業建設部商工振興課(電話:0738-23-5531)まで
(小野博美)

2010年9月24日金曜日

『道成寺縁起』が大津、松山、東京で展示  白州正子生誕100年展


随筆家の白州正子さんの生誕100年と十三回忌を記念して『白州正子 神と仏、自然への祈り』という展覧会が行われます。
故人ゆかりの品のほか、著書の中で紹介された文化財約60点が展示されるそうです。
『道成寺縁起』も展示品のひとつに選ばれ、今年から来年にかけて、滋賀、愛媛、東京の三ヶ所で展示されます。

『道成寺縁起』の原本は、ふだんは道成寺の書庫に保管され、道成寺で特別な行事があるか、美術館からの出品依頼があった時のみに展示しています。
絵巻物は非常にデリケートな文化財ですので、どうしてもこのような展示頻度になります。、
せっかくの機会ですので、ぜひお近くの会場でご覧ください。


『白州正子 神と仏、 自然への祈り』
滋賀県立近代美術館  平成22年10月19日~11月21日  上下二巻のうち上巻のみ
愛媛県美術館      平成23年1月29日~3月6日     下巻のみ
世田谷美術館      平成23年3月19日~5月8日     下巻のみ

(小野俊成)


 




2010年9月22日水曜日

映画『能楽師 伝承』 東京国際映画祭で上映


親子三代の能楽師を描いた『能楽師 伝承』というドキュメンタリー映画が、まもなく完成を迎えようとしています。
平成16年に作られた第一作『能楽師』の続編です。
題名からはわからなかったのですが、第一作には、能楽道成寺にちなむシーンが沢山ありました。 昨年、第二作の撮影のため、監督の田中千世子さんが道成寺に撮影にいらっしゃり、第一作のDVDをいただき、やっと分かりました。

じっくりと時間をかけた作品で、あと数年かけて第二作を世に送る、能楽『道成寺』や道成寺のシーンが更に増える予定、と伺いましたが・・・
その次に伺ったのは、親子三代の能楽師の中心人物・関根祥人氏の訃報でした。
50歳の若さでの急逝という思いがけないものでしたが、父親の関根祥六氏やご子息の祥丸君が毅然としておられ、予定通りの公演やお稽古に励んでおられると伺い、なかなか出来ることではないと感銘しました。
予定を早めて公開される続編の中で、故祥人氏の舞姿を拝見して菩提をお祈りしたいと思います。  合掌

東京国際映画祭 「日本映画ある視点」部門 招待作品 『能楽師 伝承』
10月26日(火)14:25~16:05
10月30日(日)14:00~15:40 (舞台挨拶あり)
いずれも TOHOシネマズ六本木ヒルズスクリーン6 (156席)

詳細は 映画祭HP  http://www.tiff-ja.net/ja/

(小野俊成)



2010年9月18日土曜日

能楽こども教室

8月18日、本堂にて「能楽こども教室」の発表会がありました。

能楽こども教室は文化庁の委託事業で、地元の小学生に古典芸能
を体験していただきたい!という趣旨のもと、昨年「鐘巻伝統芸能
こども教室実行委員会」を立ち上げました。

昨年に引き続き、二回目の能楽こども教室です。今年も昨年同様
たくさんのお申し込みがあり、定員20名(内7名が二回目の参加です)
のこども達が、普段触れることのない能楽を、小鼓・謡を中心に体験
しました。
お稽古は7月21日から8月18日まで全11回で最終日が発表会でした。
皆一生懸命取り組んでいました。

参加してくれたこども達、保護者の皆様には夏休みの楽しい思い出
のひとつになったと思います。

皆様のご理解、ご協力のもと、御陰様にて今年も無事終了することが
できました。本当にありがとうございました。

また来年も開催したいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。


お稽古と発表会の様子です。



「小鼓をばらすとね・・・」

「これは胴(どう)といいます」











小鼓の持ち方は・・・??













「発表会」

お稽古の集大成です











また来年も来てくださいね☆












(小野博美)

2010年9月3日金曜日

代々木果迢会別会













8月30日、観世流能楽師の浅見慈一氏が御舞台ご成功祈願のため、
おまいり下さいました。

平成22年12月19日(日)に、国立能楽堂にて代々木果迢会別会
が開かれます。 今回は浅見真州氏の古希記念ということで、甥の
浅見慈一氏が「道成寺」の赤頭を舞われます。

代々木果迢(かちょう)会は、浅見 真高氏、浅見 真州氏、小早川 修氏、
浅見 慈一氏 が主催する会です。 
”果迢”の”果”は果て、”迢”は遥かの意味。世阿弥の「花鏡」奥段
に書かれた言葉 「命には終わりあり。 能には果てあるべからず 」
から考案されたそうです。

詳しくは以下のアドレスをご覧ください。
チケット販売は10月4日からです。
浅見真州公式HP
http://www3.ocn.ne.jp/~masakuni/yoyogikatyou.html

御舞台のご成功、心よりお祈り申し上げます。



(朝倉)

人形アニメ映画 『道成寺』  ~故川本喜八郎氏を悼んで~

 
9月というのに残暑が厳しく、初秋という感じがしませんが、
夏に盛りを迎えた日射しのエネルギーも確実に衰えたようで、
御堂のまわりを歩いていても、草抜きではなく、桜の枯れ葉が気になるようになりました。

人形アニメで、世界的な評価を得ている日本人がお亡くなりになりました。
故川本喜八郎氏というお方で、長野県飯田市に記念館があります。
その代表作の一つに『道成寺』があります。
1976年に制作され、ご本人から大きな缶に入ったフィルムが道成寺に奉納されました。
私は、かなり後になってからビデオで拝見しましたが、清姫の人形の鬼気迫る表情に鳥肌が立ったのを覚えています。

DVD『川本喜八郎作品集』として市販されているほか、今週は飯田市の記念館で追悼記念に上演されています。

お浄土で心安らかに人形づくりに励まれますようお祈りいたします。

  飯田市川本喜八郎人形美術館  http://www.city.iida.lg.jp/kawamoto/

小野俊成