2011年3月20日日曜日
桜だよりに代えて
今日、本堂前のしだれ桜が開花しました。
今年の桜は違う色に見えてなりません。
文字通り、諸行無常の花の色に見えます。
私だけでなく、多くの人の目にもそう映るのではないでしょうか。
未だ行方不明の方々が万余に上るのに、
もう十日が過ぎるのだ、と思い知らされます。
阪神大震災の時、作家で天台宗の尼僧である瀬戸内寂聴師が、
「無常とは、悪い状態も続かないということ。
今、とても大変で最悪の状況にいらっしゃる方も、
必ず今よりも良い時が訪れます。」と
励ましておられたのを思い出します。
行方不明の方々の救出と、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りし、被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
(小野俊成)